最近読んだお勧めの本

最近読んだ本の中でも特に印象に残っている1冊は、「叶えられた祈り」です。トルーマン・カポーティによって刊行された自伝的文学になります。

1984年に60歳を迎えることなくこの世を去ったカポーティの、遺作でもあり未完の大作でもあります。

著者自身を投影したかのような主人公のP・B・ジョーンズの、数奇な運命が映し出されていきます。

ジョーンズはアメリカ南部ミズーリ州の見世物小屋の片隅に捨てられていて、カトリックの施設で尼僧によって育てられます。

マッサージ師としてマイアミで働きながら、密かに小説家を目指していきます。

ニューオリンズの田舎町から大きな夢を抱いてニューヨークへとやって来た、若き日の著者の姿が思い浮かんできて微笑ましかったです。

20世紀アメリカ社会のセレブリティたちの派手な生活ぶりも描き出されていているので、文学ばかりではなくファッションに興味のある方たちにもお勧めな小説だと思います。